Silent Stalker 忍び寄るもの

Story

ひとつの薬。
ひとりの少年の死。
ひとつの事件。

すべてがはじまる。


 始まりは、一人の少年の死からだった。
 紫陽花の友人でもある、藤島優也。暴走族《LEGACY》に関わり、殺されたとされる彼の死後から、《LEGACY》のメンバーが次々と殺される事件が発生する。
 一方で、FHのセル・女神の御手《ミストレス》の一員たる神出鬼没《ドッペルゲンガー》が、《LEGACY》と通じているという情報を得たUGNは、調査の為に動き出した。

 捜査を進めていくうちに、《LEGACY》のメンバーに配られている『人間を超える薬』――《トランス・ファー》と名付けられたそれから、高濃度のレネゲイド反応が確認される。
 神出鬼没《ドッペルゲンガー》は、A市の河川敷で大量の《トランス・ファー》を《LEGACY》に受け渡すつもりでいるらしい。《LEGACY》、そしてその背後についた藤ヶ丘グループを利用し、FHが何事かを企んでいるのは明らかだ。
 一方で、《LEGACY》を殺して回っているのもまた、オーヴァードである可能性が高い。そのオーヴァードには、《サイレントストーカー》というコードネームが名付けられた。
 《リヴァイアサン》から得た情報をもとに、PC達は河川敷へと向かう。

 《LEGACY》の集会場と化したその場所へ、姿を現す《サイレントストーカー》。それは藤島優也の父親だった。
 息子の敵を取ろうと、彼は《LEGACY》リーダーの藤ヶ丘崇文へ挑み掛かる。しかし既にオーヴァード化していた崇文によって、《サイレントストーカー》は殺された。
 そこへ神出鬼没《ドッペルゲンガー》も姿を現すが、一式の姿に気づくなり、そのまま彼女に背を向ける。まだ一式がFHの一員だった頃、一度だけ彼と出会っていたのだ。
 そしてPC達の前には、オーヴァード・野獣の戦士《ビースト》と化した崇文が立ちふさがる。

 激戦の末、ジャームと化した崇文を倒すPC達。かくして、事件はひとまずの終わりを迎えた。
 紫陽花は事件の最中で知った藤島の想いを胸に秘め、彼の墓に花を供える。

 その数日後、後処理を終えた鶴賀谷のもとを《リヴァイアサン》が訪れた。死んだはずの鶴賀谷の相棒・《神の御言葉《ゴスペル》が、女神の御手《ミストレス》に所属しているようだ、と。
 そして桐哉は、河川敷で不思議な雰囲気を纏った女性と出会い――

 これが全ての始まりであることを、今は、誰も知らない。

※ダブルクロス無印ルルブ掲載シナリオ「サイレントストーカー」のNPCを変更して使用