03.《鳴らない、携帯》

ScenePlayer:早川桐哉 / Place:河川敷

シーン:《鳴らない、携帯》 / SP:早川桐哉 / 場所:河川敷

GMチヨスさんが落ちたタイミングで
GM河川敷をあの日のように歩くキミの背後には、LEGENDの面々が倒れている。
桐哉1d10 さらばLEGEND
DoubleCross : (1D10) → 9

GMあの日からもやもやとした霧がかかったような感覚がある。
GMあの日に出会った女性は一体、
桐哉「…あいつ、(”子供”って)……いや、ねえよ、なあ」面影と照らし合わせつつ
GM面影はキミの記憶の中ではひどく淡い。
GMあれから家に帰って、母親の写真を探した……が。
GMない。
GM小さなころにはあったように、記憶している。けれど、いつの間にかなくなっている。
GMアルバムの中はまるで虫食いのように穴が開いている。
GM生まれたばかりのキミを抱く女性、その病院服は確かに彼女が母親と知らせているのに、
GMその顔は見きれてしまっていて、キミには母親の顔を知るすべがない。
GM――どういうことだと、父親を問い詰めようとした。小一時間問い詰めようとした。
GMけれどあの日から、父親とは顔も合わせていない。
GM送ったメールの返事も、ない。
GM発信履歴は埋まっていくばかり……
桐哉帰ってすらいない?
GMキミが帰ってから帰って来て、仮眠とってから出かけてる感じ?
桐哉ああ…
GM生きてるよ!!!!!!!!!!!!!!!!
GM苛立ちと共に足をほうりながら歩くキミの胸ポケットで、ようやくメールの着信音。
GM期待を込めて開いたメールは、鶴賀谷氏による「花火大会❤のお知らせ❤来てネ❤」通知だった。
桐哉やっとか、と舌打ちしながら画面を見て
桐哉スマホぶん投げかけて抑えた
桐哉「…何考えてんだあのおっさん」
GM勝手に鶴賀谷を塗っていくGM
桐哉メール削除してやろうかなって思ったけど一応目は通す
GMビールの絵文字、笑顔の絵文字、手を振る絵文字が並んでいる……
GM今後の土曜の夕方。家族も参加も可能だという。慰問会。
GMもしかしたら、父親もくるかもしれない……
桐哉結局下までスクロールして
「(……まあ、覗くくらいはすっかな……支部通達だろし)」

GMそんな淡い期待を込めて、キミは携帯をポケットに戻した……
GM~〆~
桐哉あ、日付覚えたらメール消します〆