04.《墓、逃げ出した後》

ScenePlayer:守宮紫陽花 / Place:海の見える電車

シーン:《墓、逃げ出した後》 / SP:守宮紫陽花 / 場所:海の見える電車

GMまるで墓が走ってるみたいなことになってしまった
紫陽花おやめください
GMだって……
GMなんか過ぎっちゃって……
GMともかく。
紫陽花1d10 登場な
DoubleCross : (1D10) → 10

GMキミは一人、電車に乗っている。同じ車両には誰もいない。
GM今日はUGN主催の花火大会。妹は学校からそのまま会場に行くと言っていた。
GM優也の墓参りの帰り。慰問会の理由はわかっていた。
GMそう思ったら、キミの足は自然と墓へと向かっていた。
もう何も言わない彼の元に。

GM掛ける言葉をキミは頭の中で転がして、結局口に出来たかどうかはわからない。
ただ、キミの言葉に彼の言葉が返る事なんてなく、キミは腕時計を見て墓を後にしたのだ。

GMそして一人乗り込んだ、海の見える電車。夕暮れの光の中、キミ以外に乗客はいない。
窓の向こうの海と遠くの島は徐々に夕暮れの色に染まっていく。

GMカタンコトン。カタンコトン。電車の規則的な揺れにキミの思考もコトコトと揺れる。
GMそして、会場最寄りの駅について。ぷしゅうと扉があく音がして。
GMキミが立ち上がって、電車を降りようとポールを掴んだ時。
藤島優也「……。」
GM……キミの視界の端、電車の座席に、誰かが座っていたような、気がした。
GM振り返っても、そこには夕暮れの影が落ちているばかり。
紫陽花「え、」
紫陽花「………」
GM電車の扉が、閉まる。
GM駅まで迎えに来た一式の姿が、改札の向こうに見えた。
GM~〆~
GM乗り越してもいいのよ
紫陽花お、おりた
GM降りたか
GM一式さんが慌てて車を走らせることにならなくてよかった
一式モーフィングカ—乗りこなすために免許取ったか