13.Ending
DL:ではエピローグ
ウォレン:はい
DL:何人か戻らぬ人もいたものの、トッドの言葉通り、吸血鬼化していた乗客たちは人間に戻りました。
DL:大陸横断鉄道は再び走り出し、次の目的地を目指しています。
DL:事件が解決したことにより、キミたちには鉄道会社から2100ドルの礼金が支払われました。
ウォレン:わーい
エルド:わーい
DL:乗客たちはキミたちを口々にほめたたえ……
トッド、他の吸血鬼化した乗客たちを、凶悪なバケモノだったと罵るでしょう。
車掌:「あのう、エルドさん、ウォレンさん。それからロビンさん」
車掌:「ああ、先日はありがとうございました。本当にお世話になりまして、助かりましたよ」
車掌:「いやー、こうやって無事にまた列車の中をうろつけるのも、皆さんのおかげですねえ。」
ウォレン:「おー、もう吐き気はおさまったのか。ほんと、今回ばかりは死ぬかと思ったぜ…」
車掌:「ええ、こうも快適に走ってくれさえいれば、職業病に悩まされることも……」
車掌:「そうそう、本題を忘れるところでした。」
車掌:「例のあの人の部屋にデカい棺桶がありましてね。まあ、捨てることになったんですが」
DL:彼はポケットを漁り、
車掌:「こんなものが入ってたんです。吸血鬼のものとも思えませんし、皆さん心当たりはないかと……」
ロビン:「(味方してくれた人のことを悪く言われるのは心苦しいですねぇ……)」
DL:そう言って彼は使い古されたロザリオをあなた方に差し出します。
ロビン:「……吸血鬼にも祈る心が残っていたのかもしれませんけれど。私がお預かりしておきましょう」
ロビン:「こう見えても聖職者ですし」
ロビン:「ほらほらこう見えても(僧衣あぴ)」
車掌:「いやあ、セクシー」
ウォレン:「いや…俺のじゃねえな…。まあ持ち主がいないってんなら、こっちで預かるぜ」
車掌:「僧衣って萌えますよね……」
ロビン:「いやあ、初めて言われましたけどシスターにいうことじゃないですねぇ」
ロビン:「それ聞こえないとこでお願いします……」
ウォレン:この車掌できる・・・
エルド:車掌……
車掌:「(僧衣って萌えますね……)」
ロビン:「(こいつ、あたまのなかに直接……!)」
車掌:「そうですか。では、お願いします。」
車掌:「ああ、それとウォレンさん、エルドさん。棺桶重いので捨てるの手伝ってください」
ロビン:「はい。お疲れ様です」
エルド:「人使いの荒い奴だな……」
ロビン:「ウォレンさん、エルドさん。もうひと仕事頑張ってください」
ウォレン:「まじかよ…まあ騒ぎで人手たりねーだろーしいいぜ」
車掌:「まあ、いいじゃないですか。100ドル上乗せの口利きしたってことで。」
ロビン:「ふれっふれしてます」
ロビン:ありがとう100ギル!
ロビン:ドルだった
DL:いろんな世界の通貨が混じるあるある
ロビン:ff
DL:私久しぶりのSWの時に「報酬は500ケーハン」とか言っちゃったからな
DL:ともあれ、軽口を叩きながら、三人がかりで棺桶を運び、後部車両から棺桶を投げ捨てます。
DL:その棺桶は着地と同時に砕け、
DL:そして走り続ける列車はその砕けた棺桶をあっという間に後ろへ、荒野の地に同化させていきます。
エルド:「やれやれだ。じゃあちょっと行ってくる」「……俺は祈るカミサマなんて持たないんでね。こっちの分まで、頼んどくよ」とかロビンに言ってから棺桶捨てにいこ
DL:キミたちが強風に吹かれながら何を思ったかはそれぞれの胸のうちに、
DL:どこかで。
マリア:「あらら。ジョシュアは倒されちゃったの……あの人たちも結構やるのね。」
マリア:「わたしも気をつけなくちゃ。……あの人たちとは、長い付き合いになりそうだもの。」
DL:クスクスと笑い声を残し、少女は再びどこかへと。