6.白い白い闇の中
ScenePlayer:山田昭子 / Place:某所
GM:山田回になってしまた
GM:ぱちり。きみは目を開ける。
GM:きみは確か先ほど、交差点でジャームと交戦し彼を倒し……
GM:……
山田:登場判定により、山田の侵食率が+6(1d10->6)されました。(侵食率:64->70)
GM:きょろりと辺りを見回す。平坦な地平線。交差点にそびえ立っていたビル群も、キミたちを取り囲んでいた人混みもない。
山田:「???」
GM:ただきみの足元に、血染みのような黒い跡が残っている。
山田:様々な疑問が瞬時に脳裏を駆け抜けるアヒルの顔
GM:キミはそれに触れようとしゃがんだ。指先で触れる。乾いたカサカサとした感触がきみの指に伝わった。
GM:疑問が氷解しないアヒルの顔できみは顔を上げる。
GM:そのきみの眼前が不意に暗くなった。そういえば光源はいずこか知れず、ぼんやりとした光があたりを覆っていたのに、その光を遮る顔ほどの長さの、顔の半分ほどの幅の、
GM:つまりはその靴は、きみの顔面をめしりと音を立てて踏みつけたのだ。
山田:「ぎょぼ」
《医学博士》:「よう、妹ちゃんよ。死んだか?」
山田:「…………」
山田:「……久々に顔見たかと思えば、随分な挨拶じゃねえかおにいちゃんよ」
《医学博士》:「麗しくないアヒルちゃんとでも言えばいいのかよ。」
山田:「何でアヒルのこと知ってんだよ」
《医学博士》:「そっかー。ついに死んだかアヒルちゃん」
《神出鬼没》:「あ、情報ソース僕」
山田:「えぇーマジィー?わたし死んだのー?」
山田:「てめぇ」
《医学博士》:「せめてカモなら鍋になれるのになぁ」
《神出鬼没》:「…………」
《神出鬼没》:「……(こめかみを揉む)」
《神出鬼没》:「…………(天を仰ぐ)」
山田:「……まあ鴨鍋は美味いからそれはいいとしてさ。ここ何?わたしマジ死んだ?」
《神出鬼没》:「…………コードネーム思い出せねえんだよなあ……(頬杖をつく)」
《神出鬼没》:「完ッ全にアヒルに上書きされたっつーか……」
山田:「おまえ真面目な顔して考えてたんそれかよ」
《医学博士》:「妹ォ!」
《医学博士》:「違うアヒルゥ!!」
《医学博士》:「お前食われる方だぞ」
山田:「今の状況に対する真っ当なコメントが来るかと思っ言い直さんでええわ」
《神出鬼没》:「いやまあ……僕ここ新参ですし?」
《医学博士》:「俺が一番古株だな。敬え」
《神出鬼没》:「先に死んだってことだろいい加減にしろ」
山田:「ふぁーん」
《神出鬼没》:「まあ、推測するなら、だけど」
《医学博士》:「なんとかシステム」
《神出鬼没》:「ハイドランジアシステム」
《医学博士》:「それ」
《医学博士》:「の中なんじゃねえかな」
山田:「ほぉ」
《神出鬼没》:「ちなみにトリートはめっちゃうろうろしてる。そのうち帰ってくるんじゃないかな」
《医学博士》:「あとは猫やら犬やら虫やらなんか小物みてえの」
山田:「あっわたしあの子あんま得意じゃないから顔あわすの気まずいな
《神出鬼没》:「あぁ……」
《神出鬼没》:「あいつ理想高いからなあ……」
《神出鬼没》:「よく《天罰》に締め上げられてたけど懲りないんだもんな」
《医学博士》:「そりゃあ…お前……」
《医学博士》:「理想がトリック(理想)だし……」
《医学博士》:「いやまあ、話戻すけど」
山田:「何の話をしている」
山田:「あっはい」
《医学博士》:「まあ、そういう…ジャーム連中しか見かけねえんだもんな」
《神出鬼没》:「それもさ、いやアヒルって生前のエディ知ってるだろ」
《神出鬼没》:「もっとテンション高かっただろ」
山田:「ヒャッハアアアア!汚物は爆発だアアアアア!!って感じだった」
《神出鬼没》:「なんかテーブルの上に飛び乗ってガタガタ言わせながら椅子破壊してる感じのテンションだっただろ」
《医学博士》:「破壊したんじゃない、ギターにしてたんだよ」
《神出鬼没》:「鳴らねえよいい加減にしろ」
山田:(例えじゃなかったんか)
《神出鬼没》:「まあ、それがこれだよ」
《医学博士》:「(もぐもぐ)(昆布を食う)」
山田:「おまるくなられましたね」
《神出鬼没》:「さっきまでミルクセーキボリボリ食ってたから昆布に取り替えた」
《神出鬼没》:「これから丸くなりそうだったから」
《神出鬼没》:「まあ、大体見当はついてる。レネゲイドウィルスを強制的に押さえ込んでる感じがするんだよな」
《神出鬼没》:「まあ僕ら死人ですし。ただまあ、」
《神出鬼没》:「僕らジャームとして死んだわけで」
《医学博士》:「存在からして消えそうな感じするよな」
《神出鬼没》:「それな」
《神出鬼没》:「こういう話はキリエ……あぁ、えーと、あー……死んだ女性と記憶を共有してた《天罰》からも聞いたことはない」
《神出鬼没》:「だからたぶん、通常はこう言うのはないんだろうね。そらそうだ。死ぬってことは終わりってことだしね」
山田:「それは個人的には残念に思うけど置いといて、ところでわたしはジャームになるまでやった記憶ないんだけどな。もう死んでっからか」
《神出鬼没》:「あ、そうなんだ?」
《医学博士》:「俺の妹ならノリでやるかと思ったのに」
《医学博士》:「ノリでやるかと思ったのに」
《医学博士》:「ノリで」
山田:「やんねーよ。帰れるように頑張ってるよ。どっちゃんとのときが異常だったんだよ」
山田:「うるせえ!」
《神出鬼没》:「噴水ぶっ壊してたな。弁償した?」
山田:「」
山田:「噴水など……無かった!」
《神出鬼没》:「鶴おじの胃が壊れすぎだろ」
山田:「消滅したからノーカン」
《神出鬼没》:「やめてやれよクズだけで胃がボロボロなんだからさ」
《医学博士》:「それはそれとしてだよ」
《医学博士》:「なんでジャームになってないんだよ」
山田:「すまんかったとは思うけど事故だからなあ……うん?」
《医学博士》:「もっと胃を傷めなきゃいけないのか」
《医学博士》:「ボディだ、ボディを狙え」
山田:「いやいやいや」
《神出鬼没》:「物理的だろソレ」
《医学博士》:「ジャームになって死亡する。が、ここに来る条件だと思ってたんだがな」
《神出鬼没》:「てかお前ジャームなってたのかよ。わかりにくいんだよテンションがテンションで」
山田:「ジャームぶっ殺した記憶はあるけど」
山田:「わたし、システムと繋がってるっぽいからかなあ?街から出られんし」
《医学博士》:「巻き添え?」
《神出鬼没》:「……システムに強制格納? 何がしたいんだ守宮紫陽花」
《医学博士》:「妹だろ何とかしろよ」
山田:「わたしが一番困惑して……あぁ」
山田:「いや……うん……」
山田:「どうすっかな~~~」
《神出鬼没》:「お前こそそこのアヒル妹だろ何とかしろよ」
山田:(システム乗っ取りの好機なのかこれは?)
《医学博士》:「どうしたん、アフィンランド」
《神出鬼没》:「聞けよ」
《医学博士》:「どうにかしようとしてんだろ」
山田:「単数にすんな」
《神出鬼没》:「おう、すまんかった」
《医学博士》:「アフィンランズ」
山田:「そうじゃない」
《医学博士》:「アフィンランダーズ」
山田:「いや……ああでも街ん中で堂々と話してたしな。見てるか、システムなら」
《神出鬼没》:「内なるアヒルとしゃべってんの?」
山田:「あんたらのボスにさ、YOUシステム乗っ取っちゃわない?」みたいなこと言われたんだよ」
《神出鬼没》:「は??(ガン切れ)」
《医学博士》:「いやおちつけyouじゃないたぶんルー語だ」
山田:「わたしにすごまれても困るわ」
《神出鬼没》:「あぁ……」
山田:「?」
山田:youを知らない
《神出鬼没》:「いや、なんでもない」
《神出鬼没》:「こっちの話」
山田:「そうか」
《神出鬼没》:「なんだっけ?ルー語?」
山田:「いやまあイメージだけど」
《医学博士》:「お前そこだけ単語拾うのやめろよ」
《医学博士》:「えーとなんだ? ダイヤちゃんがシステム乗っ取れっていったのか」
山田:「わたしがシステムの主になっちゃえば、システムに依存した生き物……死に物……?でいなくて済むんじゃないかみたいな」
山田:「確かそんな話」
《トリート》:「やっぱりショッカーだった」
山田:「あいつはなんかシステムなくなりゃそれでいいみたいな?そういう感じだったから?わたしが持ってってもそれはそれでって」
山田:「うわ」
《トリート》:(死に者に反応して帰ってくる)
《神出鬼没》:(小脇に抱える)
山田:「これはおとなのはなしなんだ」
《医学博士》:「昆布やるよ」
《トリート》:(もひもひ)
《医学博士》:「あー……」
《神出鬼没》:「うーん……」
《神出鬼没》:「うーーーん」
《医学博士》:「言っていいんじゃね」
山田:「言っていいよ」
《神出鬼没》:「いや……それであいつの目的が……」
《神出鬼没》:「うーん」
《神出鬼没》:「アヒル、お前バカ?」
山田:「否定はできんな」
《神出鬼没》:「なるほど」
《トリート》:「ショッカーだもんな」
《医学博士》:「脳みそ筋肉って言えよ」
山田:「ただまー、鵜呑みにしてるわけじゃないよ」
《神出鬼没》:「じゃあ、まあ、ウン。一つだけ約束しとけ」
《神出鬼没》:「これから話すことをそのまま、《血の行方》に話さないこと。」
山田:「でもわたしだって、実家帰りとかしたいし、システム消えたら一蓮托生みたいな制約は取っ払いたいっつうか」
山田:「うん?」
《神出鬼没》:「鶴おじは……どうかな……一式サンには別にいいよ。あの人はちゃんとその辺汲む人だから」
山田:「どうでもいいけどアンタらわたしに秘密暴露しすぎでない?」
山田:「いいんだけど」
《神出鬼没》:「なんだろうな。僕らは別に秘密主義じゃない。」
《神出鬼没》:「やってることが正しいとは言わんけど、間違ってるとも思ってない」
《医学博士》:「そうさな。俺らは結局、目的が達成されればそれでいいんだよ。」
《医学博士》:「UGNだのFGだのあんま関係ねえ。そこのはそうもいわんだろうが」
《神出鬼没》:「FHだよばかか」
山田:「正しい間違い論は面倒だから好きじゃないな。わたしはわたしが気に入りゃ協力するし、気に入らなきゃ潰すで生きてる」
山田:「まあUGNが今は割と気に入ってるかなっていうやつ」
《医学博士》:「……」
《医学博士》:「お前ほんといい妹だよ」
山田:「褒めんなよおにいちゃん」
《神出鬼没》:「そういうの嫌いじゃないよ」
山田:「いぇーい」
《医学博士》:「脳禁で」
《医学博士》:「禁じてしまった」
《神出鬼没》:「あんまかわんねーだろ」
山田:「ヤバイ」
《神出鬼没》:「結局さ。なんていうんだろうな。」
《神出鬼没》:「あいつが最終的にやりたいのは、システムの破壊でも、守宮紫陽花との睦言でもない。」
《神出鬼没》:「彼氏いるし……」
《医学博士》:「あいつそういうの気にしないだろ」
山田:「あ、やっぱり」
《神出鬼没》:「しないな……(うつむく)」
山田:(話聞いてて男が出てきていた気がしたんだ)
《医学博士》:「なんかすまん」
《神出鬼没》:「どう反応すればいいか困るアレな……」
《医学博士》:「ダイヤちゃんは基本いい奴だが基本バカだ」
山田:「あの料理どうにかして」
《神出鬼没》:「いろいろこじらせてるしな。主に守宮紫陽花に」
《神出鬼没》:「ごめん」
山田:「いや今はいいや、続けて」
《神出鬼没》:「あんまりひどいんで禁止したらすごい料理欲でたみたいで」
山田:「草しか生えない」
《神出鬼没》:「ますますひどいことになって……」
《神出鬼没》:「なんかごめん」
山田:「いいよ!続けて!」
《医学博士》:「ありがとう!」
《神出鬼没》:「なんでお前が言うんだよ」
《神出鬼没》:「まあ、結局」
《神出鬼没》:「あいつがほんとうにぶちこわしたいのは、《特異点》って概念だよ」
《神出鬼没》:「まあ、……気持ちはわかる。僕なんかは生まれたころから《特異点》とやらを廻ったおっさんどもの小競り合いを見てきたし、それで自滅してった連中も見てる。たしかにありゃ、厄介な”考え”だろうな」
《医学博士》:「まあ、確かに人間サマにゃどうしようもないもんだな。たいがいの連中はそれを何とかしようと試行錯誤するもんだ。その結果俺が生まれたり、そこの双子みたいにお互いに依存したり、何とかやっていこうとする」
《神出鬼没》:「でも、あいつの抱えた……あいつと守宮紫陽花が抱えてる《特異点》はそんなんじゃ追っつかないね。追っつくんだとしたら守宮紫陽花は死ななかっただろうし」
《神出鬼没》:「だけど、あいつは言う。誰が《特異点》を見たんだって、そう、ね。」
山田:「あー」
山田:「なんとなくわかるな」
《神出鬼没》:「言われてみれば確かにそうだ。結局のところ経験の積み重ねにすぎない。」
《神出鬼没》:「僕なんかは《特異点》は伝播すると知っているし、それがある種の意図を持って動いているように思うけどね。それはでも、僕がそう”観測”しただけだっていわれりゃ、言い返す言葉はない。」
《神出鬼没》:「奴の持論はこうだよ。《特異点》なんてものは存在しない。ただの偶然。」
《神出鬼没》:「《特異点》に仕立て上げたのは周りの連中だ、ってね。」
山田:「ふぁーーん」
《神出鬼没》:「アヒルはグワーだろ」
山田:「グワー」
《医学博士》:「待て」
《医学博士》:「もしかしたらアヒルではない……?」
《神出鬼没》:「えっ……?」
《神出鬼没》:「フォアグラ……?」
《トリート》:「うまいじゃん(もひもひ)」
《神出鬼没》:「ミルセーキあるよ」
山田:「フォアグラってアヒルだっけ」
《医学博士》:「大判焼き食うか」
山田:「ばあちゃんちかここは」
《神出鬼没》:「おう、柿食ってけよ」
《医学博士》:「お前柿温存するのやめろよ」
《医学博士》:「歯ごたえねーんだよ」
《神出鬼没》:「ベロベロになってんのがうまいだろ」
《医学博士》:「幼児かよ」
山田:「歯がするって立つくらいが好き」
山田:「何の話だっけ???」
《医学博士》:「(相容れないな……って顔)」
《神出鬼没》:「(相容れないな……って顔)」
《トリート》:「梨がいい」
《神出鬼没》:「まあ、あいつの目的はそれだ」
《トリート》:「梨?」
《医学博士》:「みかん食うか」
《神出鬼没》:「だからまあ、アヒルにシステムを乗っ取れ言うたのもそれだろな」
《神出鬼没》:「別にアヒルを罠にかけようとしたわけじゃない。フォアグラにはならんしね」
山田:「なるほどねえ」
《神出鬼没》:「けど、現実問題そんなの可能なんかね」
《医学博士》:「できるんじゃね? ヘティの人格を俺が乗っ取るようなもんだろ」
《神出鬼没》:「えっ…なにそれ…こわ……」
《神出鬼没》:「いや……ええ……?」
山田:「えっ……聞く限りわたしと間反対の繊細なお嬢さんだって聞いたけど一つの身体で一緒に……??」
《神出鬼没》:「ヤダよ僕、曲がりなりにも血の繋がった妹がグワーとかいってんの」
《医学博士》:「お前俺の妹に喧嘩売ってんの?」
《神出鬼没》:「アヒルに売ってんだよ」
《医学博士》:「アヒルか」
《神出鬼没》:「アヒルだ」
山田:「グワ」
《医学博士》:「アヒルにならいい」
《トリート》:「でもさあ」
《医学博士》:「ブドウ食うか」
《トリート》:「もうおなかいっぱい」
《医学博士》:「!?」
《神出鬼没》:「……そろそろ寝る時間じゃね?」
《トリート》:「時計とかないじゃん」
《神出鬼没》:「……」
《神出鬼没》:「……………宿題」
《トリート》:「ないよ」
《医学博士》:「風呂」
《トリート》:「お風呂がないよ」
《トリート》:「ショッカーがここにいるってことはさ」
《神出鬼没》:「アヒルって言えよ」
山田:「なんかもう何でもいいわ」
《トリート》:「アヒッカーがここにいるってことはさ」
《トリート》:「今システムってどうなってんの?」
《神出鬼没》:「………」
《医学博士》:「………」
山田:「……そういえばさ」
《神出鬼没》:「うん」
山田:「ジャームさんめっちゃ人前で大暴れしてたんだよ」
《神出鬼没》:「ハイドランジア仕事しろよ」
山田:「そんでわたしもまあ……応戦せざるを得なかったっつうか」
《医学博士》:「お前もだいぶ大暴れしてなかった?」
山田:「人前で……」
山田:「だってあの状況じゃしゃあないだろ!」
《神出鬼没》:「ネズミ巻き込んでたお前が言うことじゃないと思う」
《神出鬼没》:「えっ」
山田:「『止める』って選択肢選んだ時点であれ以外にやりようがありゃ教えて欲しいわ!」
《神出鬼没》:「あっ」
《神出鬼没》:「ウン」
山田:「スルーしたとこで被害増えるだけで一緒だろ」
《神出鬼没》:「いや、そこは否定しない」
《トリート》:「正義の味方みたいな顔してる」
《医学博士》:「サッカーするか」
《神出鬼没》:プラレール……
《神出鬼没》:「」ぬけた
山田:「正義の味方じゃなくてもひったくりがいたら捕まえるじゃん」
山田:「そんな感じ」
《医学博士》:「妹よ」
《医学博士》:「ちょっと手ぬるい」
《医学博士》:「殺れ」
山田:「過剰」
《医学博士》:「本能に従って」
《神出鬼没》:「いや……うーん…」
山田:「それでおにいちゃん亡くしてるので……」
《神出鬼没》:「あ、本能の話はどうでもいい」
《医学博士》:「なんだよ」
《医学博士》:「本能に従ってやり合ったんだからいいだろ」
《医学博士》:「俺は満足してんぞ、妹」
山田:「いいけどさー、でもやっぱ生きててくれた方が嬉しかったよ」
《医学博士》:「バカだなぁ、妹」
《医学博士》:「人間、死に時ってもんがあらぁね」
《医学博士》:「最高のタイミングで、最高の努力をもって、最高の妹に惜しまれながら逝くとか」
《医学博士》:「最高だろ」
山田:「わかるよー。別に、あれがなくて生きててほしかったとか言いたいわけじゃないもん」
山田:「ただでもやっぱさあ、わたし欲深いからね」
《医学博士》:「まあその妹を殺したの俺ですけど?(サムズアップ)」
山田:「今話せて楽しいしな」
《神出鬼没》:「この会話狂ってる」
山田:「やったー一回ずつー」
山田:「せやな。ごめん続けて」
《神出鬼没》:「いや、思考中だから続けてていい」
山田:「お、おう」
《医学博士》:「次はどっちが先に殺すかの勝負だろ」
山田:「勝ち筋考えちゃったじゃねえか」
《医学博士》:「おっやるか?」
《神出鬼没》:「アヒル」
《神出鬼没》:「アヒルは死んでないんだな?」
山田:「おっ?ヘッドショットすっか?」
山田:「あっはい」
《神出鬼没》:「あ、悪い割り込んだわ」
《医学博士》:「許さん」
山田:「えー、あー、うーん。おにいちゃんに殺されたのをノーカンとすると」
《神出鬼没》:「許せよ」
《神出鬼没》:「昆布やるぞ」
《医学博士》:「おばあちゃんかよ」
山田:「倒れてきたジャームに潰されたような記憶はあるけど、まだリザレクトできる範囲ではあったような、気はする」
《神出鬼没》:「……アヒルさあ」
《神出鬼没》:「リストラされた?」
山田:「えっ あっ」
山田:「なるほどな????」
《トリート》:「うわあ、公園であんパン食ってるおっさんだ」
《医学博士》:「それ張り込み中の刑事だろ」
山田:「騒ぎおさめるためにジャームごと消されたか?」
《神出鬼没》:「あぁ、いや、そういうことじゃなくて」
《神出鬼没》:「それなら素直に殺してくるだろ」
《神出鬼没》:「で、ここに来る条件はジャームになって染んだってことだから」
《神出鬼没》:「死んだ」
《神出鬼没》:「少なくともリザレクトできる状態だったら、条件には当てはまらないだろ」
山田:「うん」
《神出鬼没》:「多分だけど、言ったか覚えてないけど、ここの目的はジャームって言う存在を消す為の時間じゃねえかなと思うんだけどな」
《神出鬼没》:「ハイドランジアシステムの根幹はたぶん、ジャームとか…オーヴァードとか…まあ、少なくともUGNの言う平和を乱す連中が極力A市にかかわらんことって言うところらしいんだけど」
《神出鬼没》:「そゆ意味ではジャームは排除したい対象なんだろね。なら、まあ、ここの意味はわかる」
《神出鬼没》:「だからもしリストラされたんだとしても、死んだってわけじゃないと思うよ。」
《神出鬼没》:「そしたらここに来ないだろ。もしそうだとしたら、ハイドランジアはアヒルをジャームにして殺したってことになる。矛盾がでてるだろ?」
山田:「なるほど
《医学博士》:「良かった、生きた」
山田:「いぇーーい」
《医学博士》:(画伯の発音で)
《神出鬼没》:「んでも、じゃあなんで来たんだって話だ。一つ思いつくのはアヒルと守宮紫陽花の繋がりだろ。」
《神出鬼没》:「だからたぶん、今は……守宮紫陽花が表に出てるってことになるンかな…? もし、もしそうだとしたら、それはたぶん、《特異点》…というか、システムの意思じゃない」
《医学博士》:「まあ、せやろな」
《医学博士》:「存在を消してシステムに隠居した奴が、わざわざ表に出ようとはしねーだろ」
《医学博士》:「別の意思ってことだろな」
山田:「えっじゃあつまりわたしIN紫陽花さん?」
《神出鬼没》:「うわこわ」
山田:「こわ」
山田:「いや紫陽花さんとやらは知らんけどこわ」
《医学博士》:「見たくない」
《神出鬼没》:「いや、まだそれならマシだよ。《特異点》によるハイドランジアシステムを凌駕する意思ってなんだよ」
《神出鬼没》:「そんなもん、」
《医学博士》:「《はた迷惑な天運》しかねえってことか」
《神出鬼没》:「あいつが否定したがってるアレな」
《神出鬼没》:「いや、でもアレはおそらく……うーん……だからたぶん、……」
《神出鬼没》:「……おやっさんがなんかしたんじゃね……?」
《トリート》:「《黄泉孵り》?」
《医学博士》:「子供は寝る時間だ」
山田:「あの人も陰謀好きだなあ」
《神出鬼没》:「アヒル」
《神出鬼没》:「今すぐ戻れ」
《神出鬼没》:「今帰れ」
山田:「お、おう」
《神出鬼没》:「なんか死ぬでもなんでもいいから戻れ」
山田:「出口どっち」
《医学博士》:「えっ知らない」
《神出鬼没》:「知ってたら帰ってるなあ」
山田:「ンェエー」
山田:「あっそこの歩き回ってたって子は何か知らんの」
《トリート》:「……」
《トリート》:「ショッヒルになんかおしえんのー…?」
《トリート》:「情報漏洩って言うんだぞ」
山田:「ちょっとだけ漏洩してくれよー」
《神出鬼没》:「じゃんじゃん漏らしていいよ」
《医学博士》:「お前ちょっと落ち着け」
山田:「妹さん?お姉ちゃん?双子ちゃんへの伝言ありゃ聞くよ」
《医学博士》:「ツッコミ役が暴走するとこれだからダメなんだ」
《神出鬼没》:「うるさいよ。おやっさんが関わると一式サンが面倒なことになるんだよ」
《医学博士》:「あぁ……」
《医学博士》:「なんでお前あのおっさん殺さなかったの?」
《神出鬼没》:「いろいろ事情があるんだよわかれよ」
《トリート》:「うーーーーーーーーーーーん」
《トリート》:「自分で伝えたいし」
《トリート》:「ていうよりさ」
《医学博士》:「お前そのなんでも事情で終わらせるの良くないと思うよ」
《神出鬼没》:「なんで《神の御言葉》と同じこと言うんだよ理性的な顔してんじゃないよ」
《医学博士》:「イケメンだろ」
《神出鬼没》:「身体は女性って忘れるなよ」
山田:「そうかー。あの子今UGNにいるから、いや、そう言うんなら知ってっかな」
《トリート》:「うん……」
《トリート》:「つまりそれってさ」
《トリート》:「その守宮紫陽花って子が、復活する可能性もあるってことじゃないの」
《神出鬼没》:「は?」
《医学博士》:「は?」
山田:「は?」
《トリート》:「なんだよー!」
《トリート》:「だってそうじゃん。ショアヒルがここにいるんだろー。」
《トリート》:「したらさ、今外にいるのって、守宮紫陽花ってことだろー。」
《神出鬼没》:「中身が……ええ……?」
《トリート》:「さっきエディが踏んでたじゃん」
山田:「やっぱりINわたしなの?そういう話じゃなく??」
《医学博士》:「あぁ…踏んだわ」
《トリート》:「INショッヒーじゃなくってさ、ガチ守宮紫陽花がでてるんじゃないの?」
《トリート》:「システムを乗っ取るってそういうことじゃないの」
山田:「あー?」
山田:「なるほど?」
《神出鬼没》:「いや待て、それは……ええ…」
《神出鬼没》:「僕らだってここで守宮紫陽花見かけてないだろ。一概に入れ替わりになったとは……」
《医学博士》:「でもあいつジャームじゃなかったんだろ?」
《神出鬼没》:「あ、ジャームだったらしいわ」
《医学博士》:「マジか」
山田:「でも乗っ取ることが単純に主従の逆転なら、わたしがシステムが関われない現世問題担当だったわけだし」
《神出鬼没》:「ウン」
《神出鬼没》:「わけだし?」
《神出鬼没》:続くのかなと促すスタイル
山田:「そんだったら、乗っ取りができてるとしたらだけど?あちらさんが現世担当扱いになるとすれば有り得るんかなーみたいな」
《医学博士》:「妹よ」
《医学博士》:「これがお前の望んだ未来なのか?」
《神出鬼没》:「なにかっこつけてんの?」
山田:「うーんわたしはぶっちゃけこういう裁定者ポジ絶対向いてねえと思う」
《神出鬼没》:「せやな」
《医学博士》:「裁定する基準が好みっぽい」
《トリート》:「独裁者」
山田:「システム乗っ取る話聞いた後思ったけどさー、わたしは正義の味方でもねえし、全てを見守れる女神みたいな器もねえし、言うて化け物にもなりたくはねえなっていう」
山田:「ただのヒトだよ」
《トリート》:「まあ、怪人アヒルがどんな独裁者でも殺すけどさー」
《神出鬼没》:「女神……」
《医学博士》:「女神……」
山田:「なんだよ」
《神出鬼没》:「あー」
山田:「ねえっつってんだろ」
《神出鬼没》:「なんかアヒルがキラキラしながら羽毛散らしてる図しか浮かばなくなった」
山田:「インスタ映え~~~」
《医学博士》:「羽むしりの最中かな」
《神出鬼没》:「映えてんのかそれ」
《神出鬼没》:「まあ」
《神出鬼没》:「アヒルがアヒルだって話はコウちゃんにもしといた」
《神出鬼没》:「その上であいつがシステム乗っ取りの話をしたんなら、コウちゃんの想定でもアヒルは女神じゃねえわ」
《神出鬼没》:「つうか、たぶん乗っ取れつってものみこめみたいな……食えって言うか……消化しろ的な……」
《医学博士》:「うんこか」
《神出鬼没》:「出すとこまで言ってないよ」
山田:「あー、言われてみりゃ確かにそんなニュアンスあったかも」
GM:今気づいたけど
GM:今山田紅一点状態じゃん
GM:そりゃウンコの話も普通にするな男連中だし
山田:エディが0.5
《トリート》:「したらなおのことじゃん」
《トリート》:「システムがさあ、守宮紫陽花を消したんだろ」
《トリート》:「そのシステムがウンコになったらウンコになってた守宮紫陽花だってウンコからでてくるじゃん」
《神出鬼没》:「うんこうんこうるさいよ小学生かお前」
《医学博士》:「小学生だろ」
《神出鬼没》:「小学生だったわ…」
《神出鬼没》:「えー……」
山田:「これわたしウンコ呼ばわりされてる?」
山田:「まあいいか」
《神出鬼没》:「いや…ウンコの話になったのはすまんかったよ」
《神出鬼没》:「一応アヒル女性だしな」
《神出鬼没》:「一応」
山田:「お、おう」
《医学博士》:「妹だろいい加減にしろ」
《トリート》:「アヒッカーだろ」
《神出鬼没》:「ともかくアレだ」
《神出鬼没》:「守宮紫陽花が復活するかもしれん。あと十中八九おやっさんがなんかやってる。一式サンサポートしたげて」
《神出鬼没》:「その辺飲み込んで、とりあえず帰れ」
《トリート》:「ちなみに」
山田:「お、おっけー」
《トリート》:「帰り道なんて知ってたら僕真っ先に帰ってるよね!!!!!!!!!」
《医学博士》:「あぁ…」
山田:「道理!!!!!!!!!」
《神出鬼没》:「なるほど」
《医学博士》:「まあ、実験の価値はあるな」
《トリート》:「おっやるか?」
山田:「おっ?」
GM:三人が顔を見合わせて、頷き合って。
GM:キミに向き直る。
GM:三者三様。
GM:エディはこぶしを鳴らして、
GM:トリートはめきめきと作り上げた剣を振りかぶり、
GM:神出鬼没はこつこつと踵を地面にたたきつけて、
GM:――暗転。
山田:グワーーーーッ
GM:大変長らく
GM:つい会話楽しんでしまった
山田:ミートゥー
GM:ディスコの茶々があるとつい
GM:聖さんの霊圧が薄くて申し訳なかった
山田:なかった
一式:聞いてたし見てたけど
GM:でも楽しんでた
一式:マイク繋がってないだけなので……
GM:なるほど
GM:これで山田がみんなに相談できるぞ!(桐哉以外)
GM:あぁ
GM:桐哉に話すなっつったのは
GM:ドッペル視点、コウちゃんが仲良くしたいって思ってる友人だから
GM:本人同士で殴り合って話をするべきだって考え
山田:ははあ
GM:第三者から情報渡して言い相手じゃないだろってだけだ
GM:いい
桐哉:ほほう
山田:把握
GM:兄貴分視点漏れ
山田:まあ山田素直だから言われた通りにはする
GM:ウン
GM:してくれそうだなって思って話したところあると思う
GM:シナリオの都合だけではなく
山田:なんか……陰謀とかでないのは直感的に察しそう
GM:関与刺そうよね山田
GM:???
山田:グサッ
GM:カンよさそう