03.《噂》
ScenePlayer:守宮紫陽花 / Place:A高校
シーン:《噂》 / SP:紫陽花 / 場所:A高校
紫陽花:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10
GM:みんなもりもり上がる
結崎林檎:「……それでね、水花がね……」
GM:夕方の教室で、あなたの前でニコニコと話を続ける少女。
GM:クラスメイトの結崎林檎。一人きりの園芸部・部長。
GM:彼女はつい先日見つけたという小さな花の写真を片手に、あなたに実に楽しそうに話を続ける。
紫陽花:うん、うん、と先を促しながら話を聞いてる
結崎林檎:「学校に植えたら? って言うの。だからあたしも今、頑張って家で育ててるんだよ~。」
結崎林檎:「……」
GM:少し、表情が沈む。
結崎林檎:「ほんとは、花で和むとか、ないかもだけど……でもでも、きっと、少しはみんな気が安らぐかなあ、って」
GM:……彼女の表情が沈んだ理由を、キミはもちろん知っている。
GM:つい1週間前。この学校で起きた不可解な事件。
GM:生徒の一人が”心臓を抜かれて”死んだ。
GM:……その事件の捜査の為、一週間の休校を経ての登校日が今日だ。
GM:結局、犯人は捕まっていない。
GM:そして、その死体の第一発見者が誰であったかも、キミはもちろん知っている。
GM:目の前で花の写真を片手に笑う少女、”結崎林檎”――彼女が、死体の第一発見者だ。
紫陽花:「……大丈夫だよ、きっとみんな喜ぶよ。上手く育ったら、私もその花、見てみたいもの」
結崎林檎:「……へへ、ありがと。うん、やもりんには真っ先に見せるね!」
結崎林檎:「すっごく綺麗なんだよ。一輪だけ持ち出せたから、今は株分けしてる所なんだぁ。」
GM:彼女が――結崎林檎が、殺人事件の犯人だなんて。そんな噂も、まことしやかにささやかれている。
紫陽花:あ、ちなみに写真の花って見たこととかあります?一般的な花ですか?
GM:見たことないですね~ ホタルブクロみたいな白い花です
GM:ホタルブクロである必要はないけど私が好きなのでホタルブクロ
紫陽花:「うん、楽しみにしてる。……ところで、この花って名前とかわかってるの?私、初めて見るんだけど」
結崎林檎:「あたしも初めて見たのっ。多分新種じゃないかな~って期待してたりする!」
結崎林檎:「ホタルブクロに似てるけど……ほら、それよりずっと小さいでしょ? それにね、それにね、蓄光性もあるみたいでさ。夜になるとうっすら光るんだよ」
紫陽花:「わ、そうなんだ。そんなに綺麗で、新種かもしれなくて……結崎さんの名前ついちゃったりしたらどうする?」暗い空気を飛ばすみたいに冗談を
結崎林檎:「お母さんから聞いてね~。それで採りに行ってきたんだ。」「えへへ、そしたら……。……何て名前つけようかな?」
GM:花の事を実に楽しそうに語る彼女。彼女の手が、一人の男子生徒の胸を貫いて心臓を取り出したなんて、いったいキミに信じられるだろうか?
結崎林檎:「……あ、いけない。そろそろ水花、来る頃かな。」
紫陽花:「ふふ、今から考えておいた方がいいかもね。……あ、うん、」
結崎林檎:「名前な~どうしようかな~。水花とやもりと、どっちがいいかな~」
紫陽花:「えっ、私?っていうかやもりの方?」
結崎林檎:「水花だとスイカになっちゃうじゃ~ん。やもりなら花の名前にないし!」
紫陽花:「動物の名前だよ……!」
結崎林檎:「爬虫類じゃない?」
紫陽花:「……、大きく見れば動物。人間もどうぶつ」
結崎林檎:「あはは、おっきいよカテゴリが! やもりんは冗談上手いな~」
GM:そんな話をする中。教室の扉がからりと開く。
GM:その扉の隙間から顔を出したのは、彼女の妹。小学生一年生、あまり彼女とは似ていない。結崎水花。
GM:彼女はトコトコと小走りに林檎へと近寄り、キミに小さく頭を下げた。
結崎林檎:「あ、水花。ごめんね~待ちくたびれた?」
結崎水花:「……」
GM:彼女はこくりと頷き、姉の袖を引いた。
紫陽花:「こんにちは。ごめんね、話が弾んじゃって」
結崎林檎:「はいはい、お腹すいたよね~。帰ろうか」
結崎水花:「……ううん」
GM:キミに緊張しているのか、彼女は林檎の影に隠れている。
結崎林檎:「じゃあ、やもりん、また明日ね。」
紫陽花:(……なんだか、あやめちゃんと初めて会ったときを思い出しちゃうなあ)
紫陽花:「あ、うん。また——」
紫陽花:「……またあしたね」
結崎林檎:「そだ、明日宿題写させてね!」
GM:調子のいいことを言いながら彼女は椅子から立ち上がり、水花の手を引いて歩き出す。
結崎水花:「……バイバイ。」
紫陽花:「えっ、また?最初はちゃんと自分でやんなきゃだめだよ」
GM:妹も彼女の手をしっかり握ったまま、小さくキミに手を振る。
紫陽花:と言いつつ、バイバイ、と手をふりかえしましょう
結崎林檎:「だって多いんだもん! 花の世話でそれどころじゃないよ!」
結崎林檎:「やもりんに期待してる! ふぁいおっ!」
GM:なんて、彼女は手を振って教室を出ていく。
紫陽花:「もー」
GM:最初は疲れたような表情だった彼女。
GM:それはもちろん、噂の通り彼女が疑われて、事情聴取やらなにやら……疲労だって溜まっていたのだろう
GM:キミとの雑談は間違いなく、彼女の笑顔を取り戻させたのだ。
GM:そんな一抹の感情が胸に点る。そんな夕暮れ。
GM:というとこでシナリオロイス:結崎林檎をどうぞ
GM:PC間ロイスは一式かな
紫陽花:「早く、安心できるようになればいいんだけど。……でも、あれは……」事件について不安も抱きつつ
紫陽花:ロイスもらいます
GM:水花も欲しけりゃやるよ! こんなところでロイス枠を消費していいのならな!
紫陽花:んっ、む、どうしようかな
紫陽花:もらえるものはもらおう!!!
GM:はーい