4.決戦は金曜日
ScenePlayer:早川桐哉 / Place:A市高校
GM:……チャイムが鳴る。
GM:終業式も間近い昼下がり。キミはカーテンの揺れる窓辺の席で
GM:ストローパックのジュースをすする。
GM:ふわりと風が吹いて、カーテンが揺れる。
桐哉:1d10+35 ストローくわえながら侵食値
DoubleCross : (1D10+35) → 5[5]+35 → 40
GM:まだ咲かぬ桜の木にともる白も緑もなく、校庭の時計を何となく眺めた。
GM:教室に残っていたクラスメイトがてんでんばらばらに出て行く喧噪。
GM:時計の針が徐々に、件の時間に近づいていく……
GM:べこべことパックが音を鳴らす。
GM:昼休み──キミに、視線をそらしたままのクラスメイトがほの赤い顔でこんなことをいったのだ。
長谷川叶:「放課後さ、ちょっと体育館の裏に来てくんない?」
GM:キミの食べ終えた弁当箱を手早く片付けるためにそらされた視線はキミと絡むことはない。
GM:攻防がわずかにあったかもしれないが──結局、キミは16:30に体育館裏に行くことを約束させられたわけだ。
GM:16:20を、時計が指した。
GM:ここから体育館裏までは……5分ほどかかるだろうか。
桐哉:パック飲みきってそんな昼休みのこと思い出すだけ思い出して……、
桐哉:じゃあまあ……行きますか
GM:体育館の裏に向かう途中、なにやら視線を感じたような気がしたが……さておき、体育館裏へと到着した。
GM:壁に寄りかかっていた長谷川が、キミに気づいて慌てたように寄りかかっていた壁から離れる。
長谷川叶:「おっ……お、おっすー、早川ァ」
桐哉:「お。来てたか」「んで、なんだよ用って?」
長谷川叶:「たっ……たいしたことじゃないんだけどさ」「えと……。……きょ、今日忙しかったりした?」
GM:夕方の影の中、彼女の表情はよく見えない。
桐哉:「(だから大したことねーならあの時で良かったんじゃ……)」って昼のやりとり思い返しつつ「いや、別になんもねーけど?」
長谷川叶:「そっか。えっとー」「あのさ、」
GM:また少し沈黙。
長谷川叶:「早川ってさァ、つきあってる子とかいんの?」
桐哉:「おう」「……は?」少し呆気にとられて
桐哉:「いねーけど」
長谷川叶:「そ、そっかー! えっと……す……好きな子……とかは?」
桐哉:「あー……? いや、特には……?」
長谷川叶:「そ、そーなんだー! よかったような! そういうことにする! ……えっとさ」
長谷川叶:「あのさ! あんさ、あー」
長谷川叶:「あー……」
長谷川叶:「……。……あ、」「あたしと付き合ってみたりしないッ!?」
GM:サムズアップの親指で自分を指さし、もう片手でVサインなど決めてみせる長谷川。
GM:その表情は暗がりの中でもぷるぷる震えそうなほど赤くなっている……
桐哉:「お、おう」緊張伝わってきたと思ったら「……え」「え?」
長谷川叶:「え……えっと……」
長谷川叶:「……す きでしゅ、……で、す!!」
桐哉:「あ、いや」「付き合う、ってつまり、」言ってたら言われた「……俺が?」
長谷川叶:「……あ、えーっと、あたしブロッコリー好きでさ-! とかそういう話するかバカ-!!」
長谷川叶:「なんなの!? 放課後体育館裏に呼び出してまでブロッコリー好きとかそういう話するわけないじゃん!? バカなの!? バカなの!?」
長谷川叶:「早川が! 好きなの! モンクあるッ!?」
桐哉:「お、おう、そうだよな」「悪ぃ、その、そういう話だとは全然思ってなかったっつか」動揺見て取れるぞ
桐哉:「そこにつけれる文句はねえけど」
長谷川叶:「う、うう……うん……わかってた……」「……」
桐哉:「けど……そうだな」顔反らしつつ「付き合う……のは、あー、アレだ、俺ケンカとか……するし」「長谷川が巻き込まれてもアレだろ」
長谷川叶:「そ、そういうの気にしないしっ!」「早川が気にするなら迷惑なんないようにするし!?」
桐哉:「気にするしねえの問題じゃなくてだな、単純に危ないかもしんねーっつーか、」「……」
桐哉:「大体つきあうっつったって、どうしたらいいかっつーのもわかんねーし……」後半になるにつれぼそぼそと
長谷川叶:「大丈夫!!!」
長谷川叶:「(根拠のある顔ではない)」
長谷川叶:「……そ、ういうのはー……えっとほら。……ま、まずはお試しみたいなとこからっとかっ」
長谷川叶:「早川もあたしのこと好きになったらさあ! こうしたいとか! ああいうのしたいとか! 出てくるかもしれないし! ねっ」
桐哉:「お前ほんとこういう時前のめりな」「お試し、なあ……っつかお前それで、(いいから言ってるんだ、よな、これ……?)」
長谷川叶:「いやさ、ほらあたしだってね? わかってるよ??」
長谷川叶:「好きです! おれも! みたいな展開ナイナイないない!」
長谷川叶:「でっ でもさ……その……」
長谷川叶:「これから……好きになってもらえんのは……あるかもしれないじゃん??」
長谷川叶:「だから! お試し!」
長谷川叶:「お試し期間中にさっ、やっぱやめたーってなったらふってくれていいし!?」
長谷川叶:「ふらせる気はないけどね!!!」
桐哉:「お、おう」
桐哉:「……それ、選択権ねーじゃん」言いつつちょっと口元緩んで
長谷川叶:「やるときはやるよあたし! やべえこいつ好きだわーにしてみせるよ!?」
桐哉:「……がっかりすることになっても知らねーぞ」
長谷川叶:「やれるだけ最大やるし! 手抜かないし! あたしは後悔しない女なのっ」
桐哉:「……(あんま、近くにいねー方がいいのは確かで)……(その内、諦める……ようなタマじゃねー気もするけど)」「(……)」
桐哉:「……じゃあ、やってみりゃーいいんじゃね」
長谷川叶:「……、……ありがと。」「えっと……その、よろしくっ!」
GM:彼女はほっとしたように表情を緩めて、赤くなった頬をぺしぺちと両手で軽くはたく。
GM:その手をスッとキミに差し出して、
長谷川叶:「じゃあ、さ……今日、一緒に帰ろっ」
桐哉:「ん。」「ああ、……おう」ちょっとおずおずした間があってから手を取ろう
桐哉:改めてってなるとなんか小恥ずかしかった
GM:手をぎゅっと握り返して、にぱっと笑う彼女──……
GM:というところでリア充しめますね!
桐哉:はあい!
一式:りあじゅうだー
山田:りあじゅー
GM:リア充だけで閉まるシーン
桐哉:いいのか……????
一式:ヒュ~↑
山田:ひゅーーー
一式:崇文に殺されそう(偏見)
山田:わろた
桐哉:崇文は成仏して!!!