22.《母親の名のもとに》

ScenePlayer:一式悠 / Place:自宅

GMキミが自宅に帰るなり、夫と息子の抱擁に迎えられたことは言うまでもない。
GMその向こうに義理の両親がいたことも、言うまでもない。
GMさらにその向こうに、義理の弟妹がいたことも、言うまでもない。
GM息子は顔をくしゃくしゃにして、その日、キミから離れなかった。
一式義理の両親とか親戚いたのか……
GM父親側はいるんじゃないの……
GM元々UGN側だし……
GMそれとも私と結婚するなら親戚皆殺しにして!とでもいったのか
一式わろた
一式愛が激しすぎるやろ
GM数年ぶりに聞いた、息子の「ママと一緒に寝る」なんて言葉に、キミの胸がほの暖かくなったことも、言うまでもない。
GMキミが見失いかけていた、否忘れていた家族のぬくもりのかすがいがそこにあって、キミがその事実を噛みしめたことも、また。
GMそんなキミの日常が戻ってきて……
GM息子の夏休みの自由研究に泣かされたのも、また一つの思い出となり。
GM穏やかな日常が帰って来たかと思った、そんな矢先の朝。
ダブル「悠ぁー。腹減ったァー」
ダブル「あぁ…なんでおれめし食えないんだろ…」
一式とりあえず義理の両親にはめっちゃ謝らないとダメな奴……
一式「むしろ腹減る感覚あったのねあんた……」
ダブル「一度でいいから卵かけご飯食べてみたい」
ダブル「なんかいってみたいじゃん」
ダブル「でもTKGには憧れる」
一式「炊き立てご飯で?」って言いながら炊飯器ぼわってあけよう
ダブル「そう!醤油とろっとかけて!!」
一式「でもTKGとか略すと美味しそうじゃないわ」
GMサクサクとしゃもじで炊き立てご飯をかもす。
GMかき混ぜる。
GM背後で、夫がばさりと新聞を拾てる。
GM広げる
一式孝人「今日はちょっと遅くなるかな。はるちゃんは?」
一式だっけ……?だった気がする?
一式「何も起きなかったらお休みじゃないかなぁ」
一式どっかに所属してるといった覚えはない!!!!
一式孝人「そっか、良かった。帰るメールするね。」
一式孝人「最近なんか物騒だからさ……」
一式孝人「あんまり遅くなる仕事は請けないようにしてね。この間もあんなことがあったし」
一式「8時過ぎそうだったらいっくんは先に食べさせとくね」
一式孝人「うん、そうして。出来るだけ早く帰れるようにするけど」
一式「大丈夫よー。私が死ぬときはA市多分壊滅する時だし」ってあっはっはしながら卵焼き作ろう
一式孝人「支部長がなあ、早く決済処理してくれればなー」
一式孝人「あはは、確かに。鉄壁の守りを誇るはるちゃんって、支部長からも聞いてる」
一式孝人「こないだは戦車作ったんだって?」
一式「孝人さんの帰りを阻む支部長はもう守らないって言っておいて。決済処理マッハで終わらせてっていっといて」
一式孝人とばっちりィ!
一式孝人「そうしとく(真顔)」
鶴賀谷ヒエッ
一式「作ってない!一般乗用車!」
一式孝人「え? 戦車って……」
一式孝人「まあいいや、支部長の話は」
一式「これでみんな揃ってご飯食べれるはずね」
一式孝人「そうだね。……そうそう、はるちゃん」
一式孝人「樹が帰り遅かったら、ちゃんと迎えに行ってよ。さっきも言ったけど、物騒だから」
一式「一般乗用車。」「なあに?」
一式孝人「うん……」
一式「あぁ、もちろんよ。孝人さんもメールしてくれたらちょちょっと迎えに行くから」
一式孝人「ん、ありがと。そろそろ樹起こさなきゃかな」
一式ていうかもう支部とうちに固定ゲートありそうだよなこの家族
GM出勤が楽だけど休日出勤も強制されそうで嫌だわ
一式どうせオーヴァードに休日とか言う概念はないので
一式なんか起きたらどうせ呼ばれるので
GM孝人さんの事だよォ!
一式「あ、もうご飯できるからおねがいー」
一式支部長が支部長だから大丈夫じゃないの
GMと、とくに何もしなければシーン〆ちゃうけど……
一式ど、どうぞ
GMは、はい
一式なんでどもったのよ!!
GMでは。