18.怖がらないで、もう大丈夫
ScenePlayer:なし / Place:A市高校廊下
GM:彼は歩きながら、苛立ったようにスマートフォンを耳に当てる。
《史上最悪の幸運》:「──いいから。こっち来る必要ない。」
《史上最悪の幸運》:「なんとかするよ。……」
《史上最悪の幸運》:「……そりゃ、これで……誰がジャーム化しようと構わないけど」
《史上最悪の幸運》:「……」
《史上最悪の幸運》:「思慮遠望ってやつだよ。……」
《史上最悪の幸運》:「……ほら。《血の行方》もいるだろ。万が一彼になんかあったら面倒じゃんか」
《史上最悪の幸運》:「……そうだよ。そういうこと。もうこの話は終わり。」
《史上最悪の幸運》:「いいから納得しろよ。それどころじゃないんだから」
《史上最悪の幸運》:「ともかくさ、不要なんだよ。こんなことはね。」
《史上最悪の幸運》:「……まあ、お互いさ。子供の扱い苦手だよね」
《史上最悪の幸運》:「愚痴言ってる場合じゃないか。ともかくそっちは任せた。来なくていいから」
《史上最悪の幸運》:「何とかしたら、……うん。そっち行くし。」
《史上最悪の幸運》:「ショック療法必要なんだよ、”彼女”にはね」
GM:そうして彼は通話を強制終了。
GM:走り出す。
GM:そして見えた背に、
《史上最悪の幸運》:「──早川ァ!」
GM:声を、かけた。