2.とんでもないブルー
ScenePlayer:鶴賀谷氷影 / Place:喫茶店
GM:あれ
GM:きよあつってどういう字だったっけ
鶴賀谷:圧
一式:なんか氷の下に沈んでいきそうなおじさん
鶴賀谷:氷 影 ですね
山田:最初ひかげってよんでた
GM:氷影でよかったか
鶴賀谷:かげって打とうとして毛家になってビビる
GM:一瞬飛影はそんな事言わないが出てきて違う……?ってなってた
一式:火影の仲間かと
一式:だってばよ
GM:ひとかげ?
GM:火蜥蜴?
桐哉:りざーど?
GM:ひとがりやり?
山田:サラマンダー?
GM:おじさんに回帰した
一式:はなしすすめよ
山田:サラマンダーだった
GM:では。
桐哉:サラマンダーだ!!
鶴賀谷:はい
GM:では→サラマンダーだ!!の神展開
GM:では
GM:空は馬鹿みたいに青く晴れていた。ポカポカとした日差しが心地よい昼下がり。
GM:木々の葉の陰は青々としていて、ときおり風に揺られてアスファルトに強い影を落としている。
GM:人通りは平日の昼下がりに相応のもので、多くもなければ少なくもない。
GM:急ぎ足で歩いて行くサラリーマンは営業中か。歩きスマホの危険も顧みず、その動きは手慣れている。
GM:ベビーカーを押していくどこかのお母さん。重たげなリュックを背負って今日も大変そうで、でも子供を見る目はとても優しく穏やかだ。
GM:子供がたくさん乗った園児バスが信号停止。窓から覗く子供たちはキャッキャとはしゃいでいる。
GM:……そんな風景を、キミは喫茶店の窓際の席で眺めている。
GM:日常そのもののような窓の外に比べて、キミの周りはちっとも日常とは違っていた。
鶴賀谷:ぐったり
GM:何しろキミの周り……6人掛けのテーブルに大人がみっしり詰まっている。
キミ、一式(夫)、迫山、結川、早川(父)、あろえ……掃除のおばさんこそいないが、UGN・A市支部の非オーヴァードが勢揃いだ。
GM:彼らはコーヒーだのメロンソーダだの、山盛りスイーツパフェだのをテーブルの上にとっちらかして騒いでいる。
GM:平日昼間からコーヒーで酔っ払ったような迫山が喚く。
迫山:「あれは不当判決ですって!! おかしいですよ!!」
あろえ:「そうなの?」
あろえ:「でもさあ(くるくるくる)判決降りちゃったんでしょ~」
鶴賀谷:「……そうだねえ、降りちゃったねえ……」くったりコーヒーでも飲んでいよう
迫山:「だからその判決が不当なんですよー! おかしくないです? たった一度の事故で親権持ってかれるとかないですって!」
結川:「けど事故は事故ですしぃ……」
結川:「そりゃー、支部長には申し訳ないですけどぉ……。あたしがママだったら絶対引き取りますよぉ」
民雄:「奥さんではないから不思議なんだろう」
鶴賀谷:「うっ……(しょげしょげ)」
迫山:「そうなんですよ、親権ってそうそう取れるもんじゃないですよ? 具体的に言うとですねえ、おれ、絶対支部長勝訴だと思ってましたよ?」
迫山:「こんなん用意してましたもん!」(勝訴の垂れ幕をだす)
結川:「作ってたのそれ」
迫山:「作ってた。昨日の仕事さぼって」
孝人:「仕事しろ」
あろえ:「ん~~~パフェおいしい」
あろえ:「じゃない」
あろえ:「ん~、じゃあなんで負けちゃったの~?」
あろえ:「みてよ~ほら~。しぶちょ~の周り」
あろえ:「きのこはえそう」
迫山:「それなんスよねえ……」
鶴賀谷:「作ってくれてあ、ありがとう…?」判断力の低下
鶴賀谷:「そうだね、僕だって話し合えばこんなに一方的に取られるなんて、思っていなかったよ……」
鶴賀谷:湿気多めでお送りしています
結川:「やっぱり、あの事件のせいですよね?」
結川:「事件に巻き込まれるような環境だったから~って……永井さんなんてわざわざ別居までしたのにねえ」
どどんとふ:「一式」がログインしました。
あろえ:「えへへ、たっぷり実験させてもらったよお~」
あろえ:「ちょうまんぞく~~♡」
民雄:(同乗せざるをえない)
結川:「事件があったから、じゃおかしいんですか?」
迫山:「おかしいって言うか……」
迫山:「さっきも言ったっすけど、親権ってそう簡単に動かせるもんじゃねーんですよ。」
鶴賀谷:「あの事件で朝菜を巻き込んで……」ちょいと言いよどんで「でも、酷い目に合わせてしまったのは確か、だけどね」
迫山:「ひどい目に遭わせたって言ったって、ある意味不可抗力っすよ。事件なんすから」
迫山:「子供の養育に関わる事っすからね、コロコロ変えられないし……あすなちゃんがもうちょっと年行ってたら、あすなちゃんの意思確認もあったはずですよ」
迫山:「そのへん、先方は結構したたかですよ。ギリギリ本人の意思確認をしない年齢を狙ってきたとしか思えないッス」
あろえ:「迫山ちゃん話が長い。要点」
迫山:「……」
あろえ:「パフェお代わり」
迫山:「要点を言うと、不当判決だって事っすよ」
鶴賀谷:「不当判決、ね」事件に関しては自分がもっとできることもなかったとは言えないかなあ…とか思いつつも。「……取り戻せるチャンス、あるかな」
迫山:「親権持ってく条件として、虐待とか、環境とか……いろいろありますけど、あれくらいで親権持ってかれるんじゃ」
迫山:「早川部長の所だって親権持って行かれますよ!!」
民雄:「!?」
あろえ:「しぶちょ~、とーやぼーやの親権とる~?」
民雄:「!!?」
鶴賀谷:「とらないよ!!」
鶴賀谷:「早川さんが悲しくなるでしょ!!」
民雄:「桐哉の意思確認も必要だろう!!!」
孝人:「(うちはへいき)」
鶴賀谷:「そうだよ、桐哉くんの意思を無視できないよ!!!」
迫山:「桐哉くんに聞いてみます?(スッ)」
鶴賀谷:「それはいいです」
鶴賀谷:「……朝菜、どう思ってるんだろう」
結川:「桐哉くんは今授業中でしょ~。……それですよねえ」
結川:「あすなちゃんは嫌がってましたけど……」
あろえ:「いくつくらいなら確認するの~?」
迫山:「およそ12歳くらいですね……11くらいでもやることはありますけど」
迫山:「10歳だとちょっと難しいかも」
迫山:「あの事件が起きてから環境が悪化したってわけでもないし、今までだって児相から何か来たって事もないんでしょう?」
鶴賀谷:「朝菜がその方がいいなら諦めはつくけど、嫌がるなら僕は粘らなきゃ」コーヒーぐぐいっと
鶴賀谷:「児相そういうことはないね」
迫山:「ならやっぱりオカシイですよ。」
迫山:「……でも支部長、残念なお話なんですけど」
迫山:「一度結審した場合、再度取り返すことは難しいです……まず無理というか」
迫山:「向こうに何らかの失点があるなら話は別なんですけど……」
鶴賀谷:「うっ」
あろえ:「ん~……」
あろえ:「でもでも、不法なんだよね~? あっ、ふとーか」
鶴賀谷:「失点、ないよなあー……」
迫山:「多分。なんか……公正な判決じゃないというか」
結川:「むーん……」
結川:「……身辺調査だ!」
あろえ:「調査だ~!」
あろえ:「てことで!」
結川:「ことで!」
結川:「有休申請します!!!」
あろえ:「しま~す」
民雄:「えっ」
鶴賀谷:「えっ」
あろえ:「身辺調査たのしそう~」
結川:「支部長が凹んでたら! うちの支部回りませんものね!」
孝人:「仕事しろ」
結川:「有休は!」
鶴賀谷:「ちょっちょっと、そこら辺の(盛り上がってる辺りを指差し)皆休むの???」
あろえ:「労働者の権利!」
鶴賀谷:「権利はそうだけど!」
民雄:「研究職は労働法の適用が違うぞ」
鶴賀谷:「……はあ。でも僕が凹んでばかりでもきまずいか……」
結川:「てことで! 5日ほど有休をいただきます!」
あろえ:「ます!」
孝人:「いやいやいやいやいや」
孝人:「今もなんでか全員で繰り出してきてるけど仕事山のように堪ってるからな?」
孝人:「本部に決算書もあげる必要あるぞ??」
民雄:「保管庫に溜め込みまくっているあの血を何とかしてからにしろ」
あろえ:「経過時間による変化を研究テーマにしておく」
民雄:「また!!! そういう!!!!」
鶴賀谷:「僕はそういうの詳しくないけどダメなことは分かるからね??」
GM:だが管理職の必死の抵抗もむなしく、女性陣は有休を5日もぎ取り……
GM:……そして、5日後。
GM:彼女らのえてきた情報は、柊木夫妻の完璧な生活と……だがしかし、裁判官との癒着の噂だった。
鶴賀谷:「はあ……5日大変だったんだから……。」報告を聞きつつ
鶴賀谷:「で、裁判官とグルだったんだ。(おのれえ……。)」「そんなに、朝菜を取りたかったのか」
GM:そうなんですよお、そうなんだよね~なんて話す女性陣の背後でとばっちりを食らった管理職がぐったりしている。
鶴賀谷:おつかれ…
GM:裁判官と柊木氏は一昔前の社会人サークルでの付き合いがあったようで……
GM:……おそらくはその方向からの浮き世の仁義がどうのこうの。
鶴賀谷:案外地味な知り合いだった
鶴賀谷:なるほどのう…
GM:あすなは相変わらずしょんぼりしているようだけれど、別段虐待を受けていると言うこともなく。
GM:むしろ鍵っ子から解放されて、友だちと遊ぶ時間も増えたとか。
鶴賀谷:受けてたら物理的に殴りこみも辞さなかったけどそうだよねえ……
GM:悲しみに暮れながら、けれどキミには今はどうしようもない……
GM:ってところでおじさんに「正当な方法で親権が持って行かれたわけじゃないかも? もしかしたら取り返せるかも??」って投げてしめるよ!
鶴賀谷:ぐぬぬ うかつに会いに行くとますますダメそうだしなあ
鶴賀谷:「どうしたものかなあ……」と大きなため息ついて〆で
GM:今家がメッチャ寂しい
GM:という所で〆で!
鶴賀谷:諦めないけど手も足も出ない!!