7.その女は狂っていない
ScenePlayer:早川桐哉 / Place:学校
桐哉:登場判定により、桐哉の侵食率が+9(1d10->9)されました。(侵食率:40->49)
GM:使用済みの水族館のチケットを部屋の机にしまった翌朝、キミはいつものように学校へと登校する。
GM:いつものようにだよね?
桐哉:特に何事もなければまあ、いつものようにかなあ
桐哉:何事も(←連絡とか)
GM:昨日の夜短時間のワーディングが起きたかな?
GM:何事もあったがキミはいつものように学校へと登校した。
GM:平穏な日常だ。クラスメイトが挨拶を交わしながら鞄を机に放り投げるのを眺めながら、キミは朝食の最後の野菜ジュースをすする。
桐哉:それはちょっとおっさん辺りにメールとかで軽く聞いてるかもしれないけど…おっさん今メール見れるかわからんしな…<ワーディング
GM:キミの脳裏にふんわりと浮かんでいるのは昨日キミを悩ました彼女への励まし案かも知れないし、隣でうめき声を上げる友人のことかも知れない。
向田幸:「うう……わかんない……文法とか意味不明なんだけど……」
GM:やっていない英語の宿題に悪戦苦闘する彼のペンはさっぱり進んでいない。
GM:あの事件から、何となくキミは彼にオーヴァード絡みの話を出来ない状態で、そして今日に至る。昨日のワーディング気づいた? なんて、クラスメイトの歓談の最中に挟めるような話題でもない。
向田幸:「てか、昨日のデートどうだったよ」
桐哉:「(そもそも気ぃ張ってるとこつついてもいいもんなんかな…女子わかんねえ…)」とはなりつつ隣ちらっと見て…二度見して…
桐哉:「…ほんとアメリカ帰りの台詞じゃねーな」「……あー?」
向田幸:「文法なんてなくても喋れるだろー。早川だって文法意識しながら長谷川ちゃん呼ぶのかよー」
桐哉:「呼ぶ時文法使うほど長くなんねーだろ」
向田幸:「長谷川ちゃんがふさわしいか? 長谷川さんがふさわしいか? とか考えないだろ」
向田幸:「本能でマイジュエルだしマイハニーだよ」
向田幸:「で、昨日のデートどうだったんだよ。励ませたの」
桐哉:「そりゃまあ長谷川は長谷川だけど。文法にも活かしとけよその本能…」
桐哉:「……」目ちょっとそれて「……励ませたらよかったんだけどな」
向田幸:「本能だから文法に生きるわけないだろ……」
向田幸:「……早川ァ、がんばってんだろうけどなー」
向田幸:「女の子って難しいけどな……」
向田幸:「ハグして好き!抱いて!じゃすまないしなあ」
向田幸:「なんだろな。多分さ、弟くんが亡くなったことだけじゃないんだよな」
桐哉:「……、……女子にどうしてやったらいいか、が、わかんねーんだよ」「お前、難しく考えてなくねえ?」
向田幸:「好き! 抱いて! ってハグして押し倒しとけよ、いつなにがどうなるか分かんないんだぜ」
向田幸:「それこそさ、日常の中でもひょいっといなくなることあるんだぜ。またね、なんて嘘っぱちになることだってあるんだから」
桐哉:「いつ何がどうなるかでやっていい事じゃねーだろ」「……だけじゃないっつーのは?」
向田幸:「責任っていうのかなあ。自責?自賠責?自責か。」
向田幸:「あの時呼び止めなかったら、とか」
向田幸:「ちょっと早く一緒に出てれば、とか」
向田幸:「そういうやつ」
向田幸:「あの時こうしてたら。みたいな、そういうやつ。」
桐哉:「あー……」
向田幸:「弟くんが死んだっていうのはさ、もう事実じゃん。変えようがないよ」
向田幸:「泣いたって嘆いたって後悔したって、生き返るわけじゃなし」
向田幸:「そういうことだったら、ある意味そっとしておくのが一番立ち直れるよね。傍にいるだけでさ、たぶんいいやつ」
向田幸:「でも事実よりさ、『もしあそこでこうしてたら』とか『もしあの時あんなことを言わなければ』『あんなことを考えなければ』っていう……変えようのない仮定が思い浮かんでさ」
向田幸:「それが多分、長谷川ちゃんをしんどくさしてんじゃないのって、僕は思うけど」
向田幸:「……彼女、常識人だしね。仮定だと分かってるなら、なおさら。」
桐哉:「……」すごく心当たりがあるので苦い顔しつつ「……けど、それこそ何がしてやれんのかね」
桐哉:「そんなことねーって、周りが言って……すぐ軽くなるもんでも、ねーだろ」
向田幸:「好き! 抱いて!」
向田幸:「……じゃ解決しないもんなあ」
桐哉:「さっきからそれ、お前がそうしたいんじゃねーだろーな」
向田幸:「長谷川ちゃん好きだよ?」
向田幸:「まあ、でも」
向田幸:「早川から寝取る気はないから安心して(真顔)」
向田幸:「仮定が現実になるとか。自責を忘れるとか。……特にさ、今回は……今回っつーのもなんだけど」
桐哉:「ほー」「……全然安心できねー」
向田幸:「直接彼女が最後に声をかけて、引き留めた、ってことがさ」
向田幸:「余計自賠責強くしてるんじゃないの」
向田幸:「そのこと、忘れられたらある意味いいのかも知れないけどね」
桐哉:「……忘れられりゃーしねーだろ」「最後に、っつーのはやっぱ、きっちい」
向田幸:「……それこそ、事実だろうしね。引き留めなきゃ、多分助かってた、みたいな」
GM:そんな話の最中。
長谷川叶:「はよーーッス。昨日はありがとね、早川」「むこーだ、宿題忘れたん?」
GM:
……そんな、少し疲れたような……けれど昨日よりはマシな顔色の彼女がキミたちを覗き込む。
向田幸:「おっ、長谷川ちゃん、今日もいいおっぱいしてんじゃん。揉んでいい?」
長谷川叶:「また英語? ほんとあんたアメリカ帰り?」
GM:向田の頭に鞄を乗せながら彼女はキミに振り返る。
GM:×頭に鞄を乗せながら→頭を鞄で潰しながら
長谷川叶:「昨日はありがとねー。ちょっと元気でた。……落ち込んでても仕方ないよねえ」
GM:困ったような、自分に呆れているような、そんな表情で彼女はキミに笑いかける。
桐哉:「……ん」ありがとに手上げて応えつつ 「こいつやっぱアメリカ帰り疑わしい」って潰されるの見て
桐哉:「そんなら、良かったけど」「……あんま、無理はすんなよな」
GM:その表情には昨日まで落ちていた陰は薄くなっていて、何かを吹っ切ったような、あるいは吹っ切ろうとしているような。
長谷川叶:「ん。さんきゅー。」「あんまり落ち込んでても、晃も困るだろうしさ」
長谷川叶:「……」
長谷川叶:「……あはは、ごめん。ほんっとに普通にさ、普通に……いつもと同じだったから」
長谷川叶:「いつもと同じだったのにいなくなっちゃったから」
長谷川叶:「あたしはあたしでいつもと同じにしてなきゃねえ、とか、……」
長谷川叶:「だいじょぶ。……あはは、今度胸貸してね。泣いちゃう時とか」
GM:なんて彼女は少しおどけて見せて、目尻を拭う。
GM:でもやっぱり、昨日までの彼女と何か違う気がして、それはキミが手を出すことも出来ないような暗鬱たる感情が溶けたかのような、好転のようにも思えるのだけれど。
桐哉:「……、……ん」「おう。……遠慮とか、……しねーでいいかんな」
長谷川叶:「うんっ」
GM:なんて彼女は少し笑って、キミの前の席にすとんと座る。
GM:彼女の鞄に潰された向田が、キミを信じられない顔でみている。
向田幸:「えっ……ええー……?」
GM:でCloseよ!
GM:ATOKさんがんばってくれるけど日本語でおk
桐哉:「……んだよ」って返しつつこちらも〆で…!