32.不法判決、解決
ScenePlayer:鶴賀谷氷影 / Place:葬儀場
GM:さて、鶴賀谷。キミをここしばらく悩ませていた不法判決による親権の消失の件の話をしよう。
鶴賀谷:わー
GM:あの裁判はなかったことにはならない。キミの親権は確かに一度奪われた。だが、今キミの隣には黒いワンピースを着て白いリボンを結んだあすながちょこんと座り、祖父母の遺影をじっと見つめている。
鶴賀谷:ほわ!?
GM:彼らは確かに生きていたことになっていた。それはレネゲイドウィルスによって活かされていただけの命であり、親元が崩れればその命もまた尽きてしまう程度のそれだ。
GM:だが、彼らは夕食時、突然呼吸も心臓の鼓動も止めて倒れ、孫娘がいかに揺すっても、呼んだ救急車の中で蘇生を試みても、再び生き返ることはなかったし、そして彼らに身寄りなどろくにない。
GM:結果、あすなの親権はキミに戻されることになった。いかなる結果によるものであっても、それは事実だ。
鶴賀谷:つらい
GM:あすなはじっと遺影を見つめている。ぎゅっと握りしめられた両手のこぶしは膝の上に乗ったままで、かみしめられた唇は、読経が始まるずっと前から開かれることもなかった。
GM:老夫婦の訃報を聞いて彼女の元へと飛んでいった時から、彼女はキミに口をきかない。いや、正しくは、迎えに行った時に短く、
朝菜:「……パパ。」「おじいちゃんとおばあちゃん、死んじゃった」
GM:ただそれだけを口にして、それきり黙ったままだ。
GM:離れていた時間はたぶん、一月もない。それでも、たったこんな時間で少女はこんなにも面変わりするのかと思うほど、その横顔は大人びて、ほっそりとし始めた顎はとても母に似ていた。
鶴賀谷:迎えにいったとき「悲しいね……」「来るのが遅くなってごめんね」とだけ伝えたかもしれない
鶴賀谷:視線が夫婦の写真と朝菜がいったりきたりしてる
GM:なんかわかるんだけど挙動不審におろおろしてる図で再生されてしまってすまない
鶴賀谷:www
鶴賀谷:まあ落ち着かない様子はパッと見ですごい分かると思う!!
GM:キミの謝罪に、彼女は少し視線を落として、首を振った。そのときからきっと、キミを真正面から見つめることは今までなくて、
GM:木魚の音が響いている。
GM:少し大人びた少女の心はまだ子供で、再びの日常が戻るにはもう少し、時間がかかりそうな予感だけが、した。
GM:ってところでしめますがなにかあれば!
鶴賀谷:「(でも……戻ってきてくれた。)」
鶴賀谷:「(だから頑張ってみるしかないな……)」
鶴賀谷:「(僕も朝菜もこれからがあって。これからを作るためにも彼へ対抗しないとな)」
鶴賀谷:で〆で~~~~
GM:はい!