天罰《イノセント》：「あの、ね」「それで。ね、ちょっと。だけ。だけど、」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「ぴょんぴょんしない」
天罰《イノセント》：「だって。だって、だって、だって。すっごく、ね。おっきい。の。見上げる、くらい。なんだよ。」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「はいはい。……気が散るから、ほんとぴょんぴょんすんのやめて。結構これ大変なんだから。」
天罰《イノセント》：「ん。」「……。…………」「あの、ね」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「もう少し待つ」
天罰《イノセント》：「ん」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「……はい、おしまい。気分は？」
天罰《イノセント》：「いー。だいじょう、ぶ。」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「あんたいくつだよ。何でそこでＶサイン出すんだよ」
天罰《イノセント》：「神の御言葉《ゴスペル》、が。やって、た」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「お前すっげーろくでもないこと教えてんのな！！」
神の御言葉《ゴスペル》：「テレビで見た。」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「そういうのすげえ好きだよね……まあいいけど」
天罰《イノセント》：「？」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「ん？」
天罰《イノセント》：「なん、で。撫でる。の？」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「……天罰《イノセント》もねえ。身体ごと、ジャームから戻せればいいんだけど。」
神の御言葉《ゴスペル》：「ジャーム戻り？　は、確認されていないが」
天罰《イノセント》：「黄泉がえり《フェニックス》、も」
天罰《イノセント》：「ジャームの、ままで。いい。って。ファ……ハーツは、ジャームでも、いい。って。」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「まあね。セントラルドグマも何も言わんし、むしろ推奨するとこだね」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「でも、あんたは血の行方《リデンプション》に、会いたいんだろ」
天罰《イノセント》：「会った。よ！」
神の御言葉《ゴスペル》：「枕元で延々語られた」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「おう」
天罰《イノセント》：「すっごく。かわい、かった。」
神の御言葉《ゴスペル》：「本日３度目」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「僕、朝も聞いたからこれで５度目だな。……でもね、多分、血の行方《リデンプション》はジャームを受け入れんよ。」
天罰《イノセント》：「……なんで？」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「ＵＧＮはそういうとこさ。……それにね、僕も天罰《イノセント》に、ジャームになって欲しいとは思わんよ。」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「欲望が大事って、ＦＨは言うよ。欲望を肥大化させるために、チルドレンに訓練もする。そうやって強さを追い求める。本人が望むんなら構わんよ。」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「でも天罰《イノセント》。あんたの望みは、血の行方《リデンプション》に、母親って見てもらいたいんだろ。」
天罰《イノセント》：「う、ん。」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「なら、ジャームじゃダメだ。欲望をちゃんと見極めるには、理性がいる。確かにジャームなら強いけど、血の行方《リデンプション》と一緒に生きたいんなら、ジャームになっちゃダメ。」
神の御言葉《ゴスペル》：「お前。それ、セントラルドグマに聞かれたらどうする」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「知るかよ。これが僕の欲望さ、構わん。」
天罰《イノセント》：「うー、ん…」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「それに、……言っとくけど。僕はあの人の息子だし、母親が《特異点》だけど、僕はそうじゃない。」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「あるいは《特異点》なら可能なのかもしれんがね」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「ジャームと人の境ってのは、”神”とやらの力でもなきゃぁ、飛び越えようがないさね」
天罰《イノセント》：「う、ん……うん。」
神の御言葉《ゴスペル》：「……お前たちがそれでいいなら、構わないが。いつまでこの偽装を続けるんだ？」
天罰《イノセント》：「んー」
天罰《イノセント》：「桐哉に、会うまで」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「もう会ってるじゃん…」
神の御言葉《ゴスペル》：「彼女の言うのは、あれだろ…ほら…」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「無理にフォロー考えなくていいから……」
天罰《イノセント》：「じゃあ。みんなが、いっぱい、幸せに。なるまで。」
神の御言葉《ゴスペル》：「哲学的すぎる」
神出鬼没《ドッペルゲンガー》：「天罰《イノセント》は母親ぶりたいんならもうちょっと……ね？」
GM：—-
you：（そんなことも、すべて、無駄になったのです。）
you：（消えて、死んで、願いは叶わない。）
you：（瓦解が始まれば、なんてあっという間。）
you：（──……これが、残していく記憶ですか？）
GM：暗転。